い 昭和42年開業の、江戸木目込人形製造卸店。創業者の井藤仁が力を入れているのは、能の装束と面を着けた「能人形」です。衣装の布は、オリジナルのデザインに合わせて織ってもらうため格式高い雰囲気で、新築祝いや定年祝い用にと、年配のお客様から喜ばれています。そのほか、贈答用の「わらべ人形」や、手芸教室で使われる人形材料のキットも卸しています。今後の課題は、時代が求める色合いや表情を持つ人形の制作とのことです。井 昭和18年創業の初代時夫・2代目守也と続く江戸木目込人形の製造工房。2人の伝統工芸士が作業する工房では、「創作人形」を中心にデザインから完成まで、すべての工程を行っています。伝統を守りつつ、既成概念にとらわれることなく、新しい作風に挑戦しています。そうした新たな試みは、熟練した技術が備わってこそ可能なこと。人形は手の込んだ作業の集積であり、高い志をもたなければならず、職人でありながらひとりの作家として製作に励まれています。所岩槻区城町2-1-89<マップC27> ☎048-758-1222営9:00〜18:00/日曜定休※木目込人形の製作体験ができます。(要予約)カ 昭和25年創業の節句人形の製造卸と小売りの店。そもそもの始まりは、金子銀治が節句人形店を開業した明治元年。3代目の金弥は頭の製作に力を入れ、現在は5代目利夫に引き継がれています。店内には3代目金弥が数年の歳月をかけて製作した等身大の面「ロシア人と日本人」が飾られています。現在力を入れているのは、華やかで上品な12枚重ねのひな人形です。伝統工芸士とスタッフ一同、一生の宝物となる人形作りに取り組んでいます。所岩槻区愛宕町9-35<マップD16> ☎048-756-2646河 人形の持ち物である冠や扇子、太鼓など、様々な小道具を幅広く手掛ける工房です。昨今の住宅事情で、段飾りもより小型化が進み、タンスの上に置かれるくらい小さな段飾りの需要も多く、小道具もそのサイズに合わせたものが必要となってきました。小さければ小さいほど、材料選びも、作業もより繊細さを極めることとなり、苦労も多いといいます。金 昭和49年創業の、江戸木目込人形の製造卸店。経済産業大臣認定の伝統工芸士金子久一が、弟の英明とともに力を入れているのは、無地の衣装に薄い金箔を押しつけて模様を描く「箔押し」の技法です。他にはない良いものを作りたいとの思いから、平成元年、京都の伝統技法に挑戦。古い人形を見たり、研究会に参加しながら、独自のデザインや色遣いを工夫しています。中でも、花柄で仕上げた雛人形は、「かわいらしい」と好評です。所岩槻区宮町2-7-22<マップD111> ☎048-756-2759工 昭和46年設立の江戸木目込専門の製造卸と小売りの店。節句人形工芸士の初代重治から、現在は2代目ゆうきが中心となって製作。店内は、女性ならではの感性をいかした独自の作風の節句人形が並び、毎年新作を発表しています。展示会に遠方から足を運ぶ人が増えたりと、少しずつ認知されてきたことを実感しているとのこと。作品のモチーフに源氏物語や風水を起用したりと、斬新なデザインは2代目ゆうきの特徴となっています。所岩槻区本町1-18-22<マップD110> ☎048-757-6326営9:00〜18:00/日曜祝定休工 昭和41年開業の、日本人形の製造卸店。系列会社「工房天祥」では、小売とインターネットショップも展開しています。経済産業大臣認定の伝統工芸士で埼玉県伝統工芸士にも認定されている、創業者・斎藤公司が得意とするのは、子ども姿の「市松人形」です。衣装には特にこだわり、京都に出向いて柄や色を指定。バランスを大切にしながら、オリジナルの市松人形を作り上げます。流れ作業にはない、精魂込めた市松人形を求めて、日本全国の業者が訪れています。所在地所営業時間工房や作業場の見学ができます。営※マップ番号は、巻末p25・p26を ご覧下さい。いのにんぎょうこうぼう おかのにんぎょうこどうぐかねひさにんぎょうこうぼうてんしょう 所岩槻区本町2-8-2<マップD18> ☎048-758-0656https://okanokodogu.handcrafted.jp/所岩槻区愛宕町10-3<マップD112> ☎048-757-3131営9:00〜17:50/夏期は土・日・祝、冬期は日・祝定休(1月〜5月5日は無休) http://www.koubou-tensho.com●岩槻の人形井野人形●岩槻の人形●岩槻の人形㈲金久人形店●岩槻の人形㈱工房天祥 いふじにんぎょうてんかねこのにんぎょうかわうちにんぎょうてんこうぼうゆうき所岩槻区本町2-2-40<マップD19> ☎048-756-0176営9:00〜17:00 土・日曜祝日定休(1月〜5月は無休)所岩槻区東町2-5-1<マップC213> ☎048-757-5038営10:00〜17:00 日曜定休(1月〜5月は無休)https://www.kobo-yuki.com要予約に限り、工房や作業場の見学ができます。お土産品・商品の購入ができます。●岩槻の人形㈲いふじ人形店●岩槻の人形㈲金子一郎商店●岩槻の人形㈲河内人形店●岩槻の人形㈱金重04岡野人形小道具野人形工房野人形小道具岡 戦後に創業。人形を華やかにドレスアップする冠、扇、太刀など、60年以上も人形の小道具を造り続けています。その繊細な技術は現在、3代目の岡野恵一へと引き継がれ、なかでも扇は、単調なものから、混み入った絵柄まで、あらゆるバリエーションに対応し、その種類は実に豊富。仕事の約9割が雛人形、約1割が五月人形で、年間を通して、作業は続けられますが、秋から冬にかけてが繁忙期。その傍ら、扇デザインの髪飾り、ブローチのインターネット直販を開始し、若い女性たちの人気を集めています。久人形房天祥ふじ人形店ネコの人形内人形店房ゆうき
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