伝統産業ガイドブック 2023年3月発行
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筆善営宮 古くから交通の要衝だった岩槻は、大宮氷川神社(十日市)や関東各地のお祭りへの運搬、出展が容易だったこともあり、御宮づくりが発展しました。昭和初期の創業、代々継承されてきた技術は「伊勢神宮」の仕事を手がけたこともある頂技。御宮・鳥居などの修理修復ができる数少ない宮師のひとりです。現在も「伝統」にこだわり、檜や欅、ヒバといった昔ながらのほうぎを用い、その一つひとつを、手作業で組み立てています。所大宮区高鼻町1-99-3<マップD22> ☎048-641-3152営9:00〜18:00/火曜定休、但し大安の日は営業(翌日休業)http://www.miyazenshouten.com/所岩槻区大字大口278-3<マップC21> ☎048-799-1408営7:30〜19:30/年中無休http://www.miyasige.com/宮 江戸時代末期以降、伊勢神宮等に係わる御師の活発な活動が影響し、全国的に“大神宮(御宮)”等がまつられるようになりました。この御宮を造る職人を“宮師”と呼び、大神宮・荒神宮・箱宮・稲荷社など、さまざまな形や種類の御宮を製作しています。宮宏御宮製作所では、昭和初期に宮﨑吉治氏が創業して以来、宮﨑家の家技として二代目・宏、現三代目・元夫、四代目・修一へと継承されています。重・関根御宮製作所所在地所営業時間工房や作業場の見学ができます。● 伝統的な工芸技術を継承する事業所○※マップ番号は、巻末p25・p26を ご覧下さい。みやしげ•せきねおみやせいさくじょみやひろおみやせいさくしょ所岩槻区大字大口413<マップC23> ☎048-799-0288営8:00〜19:00/年中無休http://www.kamidana.jp/宮重・関根御宮製作所御宮 宮善宮宏御宮製作所お宮額縁太田美術額縁藤本桐材店横溝タンス店桐箪笥木工(臼杵)小瀬木工籐製品・加工橋本籐工芸西一ニシノ西藤西正熊手琴、三味線雛人形用造花岡半 つまみ簪(かんざし)江戸つまみ簪 宇美濃●お宮●お宮川勝組紐工房ちぐさ田口組紐工業中川組紐工芸深井組紐工芸横塚紐工芸 組紐剣道具鈴木剣道具店喜久屋楽器店所南区別所4-16-39<マップA34> ☎048-861-5318営9:00〜18:00  年末年始休(土・日・祝日は要電話予約)http://ootabijutsu.wixsite.com/oota御宮 宮 それまで、一般庶民の伊勢神宮お参りは容易ではない時代でした。しかし江戸時代、庶民による伊勢神宮への集団参詣運動(伊勢参り・お蔭参り)をきっかけに、その規制も薄れます。やがて家の中に伊勢神宮のお札(大神宮)を祀るようになり、そのための社を作ったのが、御宮の始まりとも伝えられています。 御宮宮善は昭和2年、旧大宮市堀の内町に初代・宮崎善治が起業。当時は御宮製造・卸の他に、和箪笥の仕上げもしていました。現在は木曽桧を中心に材料を吟味、丁寧な手仕事で御宮を製作しています。要予約に限り、工房や作業場の見学ができます。みやぜんおおたびじゅつがくぶち江戸東櫛五関張り子日本刀彫金七宝だるま和竿お土産品・商品の購入ができます。広島つげ櫛店五関張り子 山崎楽山新井日本刀鍛錬場川村彫刻桂七宝研究所二宮カラー七宝岩槻整型田口だるま店正勇作鵞毛堂●お宮㈲宮善商店●額縁㈲太田美術額縁12関根御宮製作所㈱宮宏御宮製作所さいたま市では、武蔵国で発祥した、江戸時代からのさいたま市では、武蔵国で発祥した、江戸時代からの手しごとの伝統的技術により、工芸品を製造している事業所を、手しごとの伝統的技術により、工芸品を製造している事業所を、「伝統的な工芸技術を継承する事業所」として指定しました。「伝統的な工芸技術を継承する事業所」として指定しました。田美術額縁太 大正元年頃、新橋にて創業。戦火が激しくなった昭和20年に浦和へ移転。岸田劉生が愛用した、「劉生縁」を完成させた店として知られています。また、一斉を風靡した「古代色額」(アンティーク風額縁)の元祖でもあります。曾宮一念、安井曾太郎、小山敬三、その他数多くの洋画家、巨匠達に愛された額縁は「太田縁」と称され、先人の彫職人が残していった型なども使い、職人が一つ一つ手作業によって作り上げます。宏御宮製作所伝統的な工芸技術を継承する事業所伝統的な工芸技術を継承する事業所

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